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 大工とは文字どおり「大きな工人」の意。それは力と技をものする男の仕事。大工の呼称には一種の尊敬の念さえ込められております。そして棟梁は彼ら大工の総元締め。すなわち男のなかの男であったわけです。しかし、一方、江戸時代には士農工商という身分制度があり、この制度によるとさしもの<男のなかの男>も下から二番目の身分。
  苗字帯刀もかなわなかったわけですが、金剛家代32代当主金剛八郎喜定のとき、四天王寺正大工職として栄誉と功績を認められ、ついに苗字帯刀を許可されるに至りました。
 1400年余り脈々と受け継がれる職人たち卓越した技巧とこだわりが今日の金剛組の匠を支えています。当社には8組120名の宮大工がいます。そのいずれの職人も、鉋掛けひとつにも職人魂を注ぎ、今もなお匠の極みを目指しています。

 
 
四天王寺
   
 
 
苗字帯刀認可の巻
   
 
 
木の定規
   
 
 
木材に命を宿す
   
 
 
磨いたようにつるりと光る
 
 
 適材適所、それぞれ違った環境で育った木は、本来あるべき場所で100%の力を出す。我々はこの木の癖、素性を見抜く力を徹底して叩き込まれる。木と会話する事が出来るかどうか、その木を生かしきれるかが、数百年の風雪に耐える建物を生む。
 何百年、時には千年以上の寿命を持つ木造建築、その秘密は伝統技術に裏づけられた継手・仕口加工にある。釘や金物には頼らない先人の知恵、木と木がしっかり繋がり合って力を伝えバランスを保つ知恵、我々はその見えない部分に誇りを感じ、こだわり続ける。
 心を鎮め、呼吸を整える、材木の木肌に鑿をあてがい打つ。彫りの深さ、角度、使う鑿の種類、刃跡、姿勢それらの全ての違いが技量の違いとなって現れ、命が吹き込まれる。見上げた時の姿形が、見る人に語りかけ、敬虔な気持ちにさせる。
 全神経を集中して五感を研ぎ澄ます。材種や木の癖は勿論その日の気温湿度を読んで刃の調整に手間をかける。鉋を木にあてがい、一瞬息を止め一気に体を引く。仕上げ鉋からは滑らかな数ミクロンの天衣が舞い芳しい香気がただよう。
   
   
 
 
 

第32代金剛八郎喜定がのこした<遺言書>は、当時の金剛組に大きな力を与えました。
  喜定は<職家心得の事>でこう記しています。
  「お寺お宮の仕事を一生懸命やれ」
  「大酒はつつしめ」
  「身分にすぎたことをするな」
  「人のためになることをせよ」など。
 この家訓が、苦難にあって初心にかえることの大切さを教え、金剛組の進むべき方向を示したのです。
また、江戸時代に生きた第32代喜定は、棟梁としてもすぐれた技積を残しておりました。自らが描いた四天王寺・五重塔の設計図は、今の時代にも十分通用する精度と美しさをたたえています。  

 
 
   
   

 

 
 
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